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アグラオネマの受粉~実生について

Twitterで話題になったので…


今シーズンもアグラオネマ(主にピクタム)の実生を目指し、昨夏以来だけでもかれこれ30回くらい受粉に挑戦してきました(一応記録を取っていたので、改めて記録を見返して自分でもビックリ)。
結果、受粉の成功した花芽が多分9個でその後順調に育っているのが現在7個、ただ雲行きが怪しいのも数個あるので最終的な成功率はさらに低くなりそうです。
そんな具合でなかなか成功しないアグラオネマの種取り。
色々と試して分かってきたこともあるので受粉のコツなど簡単にまとめてみようかと思います。
ただ、あくまでも私の栽培下での結果で、かつ、限られたチャンスで試した結果なので間違ってる部分もあるかと思います。あくまでも参考程度とご理解を。。。

前置きが長くなりましたが本題に入ります。


が、ひとまずメモ書きで・・・
後日まとめなおします(多分)


受粉の手順
・花粉を採取する(開花の3、4日後頃に雄しべから花粉が噴き出る)。
・花粉を開花間もない花の雌しべに塗り付ける。
 (受粉可能なのは開花直後~花粉吹き出しの前日くらいまで ←つまり自家受粉はできない)
・果実が膨れてきたら成功(1ヶ月くらいで大体分かる)。
 駄目な場合は花芽全体が黄色く変色する。
・果実が膨れても株の調子が悪いと途中で駄目になる場合もあるので株状態の維持に努めつつ成熟を待つ。
・実は成熟するにつれ 緑→黄色→橙→赤 と変化する。
 通常、真っ赤になってから採取するが、未熟な緑色のうちに採取しても育つ(蒔いた後の動き出しは遅い)ので、例えば完熟前に親株が枯れるようなことがあっても諦めないこと。



以下、項目ごとに説明

花粉の採取
花粉は順調にいけば開花後3、4日目くらい(温度などの諸条件で前後する)に雄しべから噴き出ます。
が、噴き出ない場合も多々あり、花粉吹き出しの条件は未だ掴めておりません。
分かっていることとして、雄しべの周囲の湿度が低いと花粉を出さない場合がほとんどですので常湿で育てている場合などは開花したら花にビニール袋を被せて湿度を保ってあげる必要があります。
噴き出た花粉は筆や綿棒などで採取し受粉に使います。
なお、この時点で花粉を出した花(自花)は既に受粉できないようです。
ちょうどこのタイミングで咲いている花のめしべにつけてあげます。
また、紙の上に花粉を落とし、包んで保存することも(少なくとも短い期間なら)可能です。

花粉の保管
現在検証中です。
保管方法としては花粉を落とした紙にそのまま包み、乾燥剤(シリカゲル)を入れたジップポリに入れて保管しています。
ちゃんとしたラボだったらデシケーターとかを使うのでしょうけど、そこはあるもので凌ぎます。
保管条件は検証中ですが、とりあえず冷暗所で5日程度の保管は問題ないようでした。
冷凍保管がうまくいくようなら色々と面白くなるのですが、どんなものか?

受粉後の花芽
花粉を塗り付けた花芽は湿度を保って結果を待ちます。
この時点でその花芽はまだ花粉を出していないでしょうから花粉採取のためにも花芽周辺の湿度を保ちます。
受粉後2週間から1ヶ月で変化が見られるかと思います。
書くまでも無いですが、フルーツが大きくなってきたら受粉成功の可能性が高いですし、逆に変化が無かったり花芽がり色く変色して来たら受粉がうまくいかなかった可能性が高いです。

実の成熟まで
受粉から実の成熟まで早くても4ヶ月くらいを要します。
親株の状態維持に努めつつ、気長に待ちます。
 参考:過去記事ですが...http://aquaraceae.exblog.jp/19259292/
成熟までの期間が長いのでこの間に親株が調子を落とす場合もあるでしょう。
そのとき、実の生長がある程度進んでいれば緑色の未成熟果実でも蒔けば生えてくるのであきらめず挑戦してください。
 参考:これも過去記事...http://aquaraceae.exblog.jp/19022415/



以上、思いついたことを書き出してみました。
(我ながら読みにくい文章でスミマセン)
書いたはもののまだまだ分らないことだらけ。
「違うよ~」という指摘や、質問などありましたらコメントやTwitter・DMにでもよろしくお願いします。
by bbex58582 | 2014-02-20 21:12 | アグラオネマ
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aqua+araceae             サトイモ科植物(水草)を中心とした栽培記録   


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